【マシン特集】
F1マシンはこうして作られる
記事: ケロック - 2008年09月11日 00:24:54
今回の特集は、各チームが懸命に開発をしているF1マシンです。この世界最強のモンスターマシンは、一体どのように作られているのか?その現場をちょっと覗いてみましょう☆
F1マシンは、大小3,500個以上の部品で構成されています。その全てが、0.001秒でも速く走るために、極限の極限まで研ぎ澄まされていて、0.01mmのズレも許されないのです。
基本的に、新しいモデルのマシンを開発するときは、チームのテクニカル・ディレクター(技術監督)やチーフ・デザイナーを中心とする数十名の設計スタッフによって、マシン設計図が作られます。それを基に、各パーツが製作部門のスタッフによって実際に製造されます。
普通、一般乗用車の量産部品を作るときには専用の量産機械で加工したり組み立てられますが、F1マシンの場合は、量産品とは違い、ほぼ「一品物」と言ってよい特注車両になります。そのため、全パーツの半分以上は職人による手作業の加工によるものとなります!!もちろん、ボール盤や旋盤など一般の加工機械が使われますが、量産部品のような専用の機械による製造ではないのです。その為、とてつもない手間とコストがかかってくることになります。
【エンジン】
強力なパワーと安定した信頼性が重要とされるエンジンですが、ここでも手作業があります。それは、エキゾーストパイプ(マフラーの根っこ)と呼ばれる部分です。この複雑な形状をしているパーツは職人が1本1本ハンマーを使って手作業で作っていきます。職人ひとりで1セットのエキゾーストパイプを作るのになんと50時間を要するということです!!もちろん、彼らにミスは許されません。パイプの形状が設計図面と0.1mm違うだけでも、エンジンパワーが激減してしまうのです。こうして、エンジン1基を作るのに、トータルで約200時間を要するのです。
【シャシー】
マシンのシャシー(本体)や前後ウイングなどのボディパーツのほとんどに、カーボンファイバー(炭素繊維)という材料が使用されています。まず、マイナス18度で保存されているカーボンのシートを、指定された形状に切断します。次に、それらは“クリーンルーム”と呼ばれる、空気中のホコリを可能な限り取り除いた特殊な部屋にもって行きます。そこでパーツの形状に加工されてある「型」にカーボンをはめこんでいきます。この時、スタッフは医療現場で使われている手術用の手袋をはめて、ホコリや空気が入らないように作業をします。その後、専用の釜で高温で焼き上げられて、最終的にカラーリングを施して、ボディのパーツが完成します。こうして完成したパーツはメンテナンスルームに集められ、組み立てられます。これで、1台のF1マシンが完成です☆
F1マシンは限りなく速く走るために、手間隙かけて作られているのです^^;
また、このメンテナンスルームには、各レースごとにマシンが持ち帰られます。ここでマシンを解体し、パーツのチェックや新仕様のパーツへの組み替えや、マシンのセッティングの変更を行ったりします。
こうして、F1マシン1台を作るためだけに、ビッグチームでは約300〜500名のスタッフが日夜努力しているのです☆
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コメントありがとうございます☆
by ケロック - 2008年01月27日 03:03:24
>ソルティック24部隊さんコメントありがとうございます☆まだまだ、内容はすくないですが、これからどんどん大きくしていこうと思いますので、よろしくお......(全文を見る)
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