【ルール特集】
これぞ職人芸!タイヤ交換!
記事: ケロック - 2008年02月02日 00:35:23
こんにちは☆初心者コーナー担当のケロックです☆
いつもF1-2.jpにご参加いただき、ありがとうございます☆
さて、今回は「ピット作業」についてです!
昔はタイヤ交換のみだったのですが、10年ほど前からガソリン給油も許可され、今のF1では勝敗を分ける「超!重要」な要素になっているのが、このピット作業です。
今回はわずか10秒足らずで終わってしまうピット作業(タイヤ交換・ガソリン給油)でのルールや、その凄さを紹介していこうと思います☆
【タイヤ交換+ガソリン給油=ピット作業】
まず、ピット作業で行われる主な作業は二つあります。タイヤを新しいものに交換することと、ガソリン給油です。基本的には、この一連の作業を”ピット作業”と言っています。
他のレース(フォーミュラニッポンやスーパーGTなど)では、作業スタッフの人数制限がありますが、F1ではその制限がありません。ということもあって、わずか7秒程度の作業が実現するのです!
基本的には、各チームとも23人ほどのスタッフで作業を行います。その一覧を見ると・・・
・マシンをジャッキアップする人・・・前後1人ずつ=2人
・古いタイヤをはずす人・・・1人×タイヤ4つ=4人
・新しいタイヤを装着する人・・・1人×タイヤ4つ=4人
・インパクトレンチ(自動ネジ回し)でタイヤを固定させる人・・・1人×タイヤ4つ=4人
・ガソリン給油をする人・・・2〜3人
・ドライバーにGOサインを出す人「ロリポップ」・・・1人
・ドライバーのヘルメットのバイザーをふく人・・・1人
・ラジエーターのごみをかきだす人・・・2人
・火災に備えた消火器担当・・・2人程度
合計約23人!!
という感じになります。
【ピット作業の一連の流れ】
では、次にこの作業の一連の動きを見ていきましょう☆
(1)ピット作業の準備→マシンの受け入れ!
まず、スタッフが準備をして、マシンがピット(作業する場所)に入ってくるのを待ちます。そして、ドライバーがピットインしてくるのですが、このピット内は制限速度が設けられていて、そのスピードは時速100km!つまり、時速100kmの状態で20人以上が待ち構えている作業スペースに飛び込んでくるのです。作業スタッフはあらかじめマシンの寸法どおりにマークしたポイントに待っているので、ドライバーはその定位置にピタッ!と止めます!ここから作業がスタート!
(2)あっという間にピットはF1マシンの集中治療室に!
タイヤ交換も給油も、全ての作業を同時に行って構いません。給油の場合は1秒間に12リッターという制限がつけられています。しかしタイヤ交換だけだと約5秒!通常、一般乗用車でタイヤ交換すると20分〜30分ほどかかってしまうのです。しかしF1では、たった5秒で終わってしまうのです!
これで、作業が終了してドライバーは全力でコースに戻っていくのです。
【ピット作業は、チームの総力戦!】
もちろん、この5秒もスタッフの努力があっての5秒です。タイヤ交換のスタッフは、レースが始まる前の木曜日やレース期間中の朝早くから集合して、何回もタイヤ交換の練習を繰り返しているのです。タイヤ交換で時間がかかってしまうと、その分ロスタイムになってしまってドライバーには全て不利に働いてしまうのです。だから、ドライバーが骨身を削って稼いできた1秒2秒を無駄にしないために、何回も練習を繰り返しています。
F1の世界では、0.001秒も無駄なタイムロスは許されません。もちろん、それはピット作業でも一緒です。この業界だと・・・のん気な作業をして10秒以上かかってしまった日には「お前クビ!!」って言われるくらい、ピット作業はすごく厳しいのです^^;
実際に今までにも、ドライバーはものすごく頑張って、優勝できそうだったのに、ピット作業のミスで優勝できなかった・・・ということもたくさんありました。
逆に言えば「ピット作業が完璧だと、それだけで勝つチャンスが増える」ということになります☆
もう「以前」の話になってしまいますが^^;
皇帝シューマッハがフェラーリが最強と言われていた頃、ドライバーやマシンも凄かったですが、それ以上にスタッフがこういった場面で努力を惜しまず、常に精度の高い作業を実現していたから、フェラーリがあれだけの長期にわたって、頂点に立ち続けていたのです☆
昨年のF1を見ていて、気づかれた方もいると思います。「強いチームは、ピット作業の動きも一味違う」のです☆
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コメントありがとうございます☆
by ケロック - 2008年01月27日 03:03:24
>ソルティック24部隊さんコメントありがとうございます☆まだまだ、内容はすくないですが、これからどんどん大きくしていこうと思いますので、よろしくお......(全文を見る)
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