先日ビタントニオ・リウッツィが2011年の契約があることを認めたばかりだが、エイドリアン・スーティルも残留する可能性が高いようだ。スーティルはここ数年、チームと共に成長してきたことを考えれば、今後数年間に渡ってさらに残留するのも悪くないと語っている。彼は「フォース・インディアで優勝することができればとても嬉しい」と述べ、来年もとどまる可能性が高いようだ。
また、彼のマネージャーを務めるマンフリート・ツィンメルマン氏は次のように述べている。
「ここ以上によいチャンスがなかった場合、このチームを離れるつもりはない」
スーティル自身も「Sport Bild」に対してこう述べている。
「チームがこれまでのような前進を続けるのだったら、あと数年残ってもいいと思う。僕はこのチームで共に成長し続けている。ここで優勝することができればとても嬉しいね」
しかし、スーティルにはルノーが関心を示しているという噂もある。最終的にどのような決定を下すかはスーティル次第となるだろう。だが、フォース・インディアもラインナップを継続するとなると、今年のストーブリーグはほとんど動きがないものとなりそうだ。
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ザウバーチーム名から「BMW」を外すことを申請していたが、それが認められたことが明らかになっている。名称変更は2010年シーズン最終戦アブダビGP後に行われ、その後は「BMW」の名が取り除かれる。ただし、最終戦後の変更になるため、今シーズン中は「BMWザウバーF1チーム」としての参戦が続く。
そもそもザウバーが「BMW」の名を残したのは、昨シーズンの分配金を受け取るためだった。
名称変更を行った場合に受け取れるという確実な保証がなかったための措置だったとされている。しかし、実態としてはすでにBMWは撤退しており、現実の状況とマッチしない名前でエントリーしていたことになる。この状態がようやく解消される。
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今シーズン、念願のレースシートを手に入れたペドロ・デ・ラ・ロサだが、状況は決して良くない。完走さえままならないレースが続いており、今週末のヨーロッパGPを最後にシートを失う可能性も噂されている。しかし、デ・ラ・ロサ自身はF1キャリアの継続を諦めておらず、今でもなおワールドチャンピオンの目標を捨てていない。彼はファン・マヌエル・ファンジオを例に挙げ、史上最年長での王者獲得を目指している。
デ・ラ・ロサは「El Pais」紙に対して次のように述べている。
「僕には大きな夢がある。史上最年長のワールドチャンピオンになりたいと思っているんだ。ファンジオは45歳でやってのけた。素晴らしいと思う」
また、デ・ラ・ロサの現在の年俸はマクラーレンのテストドライバー時代の3分の1であるようだ。
それでも彼はレースドライバーの方が圧倒的に良い、と語っている。
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FIAは23日に開催した世界モータースポーツ評議会でいくつかの重要な決定を行った。その一つが予選ルールの変更だ。来シーズン以降、F1の公式予選Q1において、トップタイムの107%を超えるタイムしか記録できなかったドライバーは決勝レースに出走することができなくなる。ただし、例外措置はあり、本来107%を超えるはずであるドライバーに関しては何らかのアクシデントでQ1でタイムを記録できなくともスチュワードの判断により決勝レースへの参加が認められる場合がある。これはフリー走行におけるタイムなども参考に判断される予定。
また、スチュワードによる特例措置によって決勝レースへの参加できるドライバーが現れた場合のグリッド順はスチュワードが決定する。
おそらくこの辺りの判定は来シーズン、揉める事態が生じるものと感じる。
トップチームの場合は認められる可能性が高いが、中堅チームは厳しいかもしれない。一度や二度もめた後にハッキリとした形で再度規約に修正が加えられることになりそうだ。
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FIAは23日、世界モータースポーツ評議会を開催し、いくつかの議案の決議を行った。その中で規約の変更がいくつか行われており、セーフティカーに関するものも含まれている。これは、今年のモナコGPの最終ラップ中に起きたミハエル・シューマッハによるフェルナンド・アロンソのオーバーテイクが元になって問題が提起されたからだ。規約の明確化が求められており、今回の評議会で決定した。
問題となったシーンは最終ラップでセーフティカーがピットに戻る際、直後にシューマッハがアロンソを抜いたことだ。シューマッハはこの件でペナルティを受けたが、規約がハッキリとした形で明確化されていなかったとの批判も起きた。今回FIAはこの件を取り上げ、次のような形で明文化している。
「セーフティカーがピットに戻る時、各マシンは最初のセーフティカーラインを超えるまではオーバーテイクを行ってはならない。また、セーフティカーが最終ラップの始まりの時にも先導している場合、もしくは最終ラップ中に出動した場合、セーフティカーはその周の終わりにピットに戻る。しかし、マシンはオーバーテイクを行うことなく、チェッカーフラッグを受けなければならない」
要するにシューマッハが行ったオーバーテイクは今後は確実に禁止ということになる。
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イタリアのピレリが2011年シーズンから3年間、F1の公式タイヤサプライヤーに就任することが決定した。FIAが23日にリリースを発行して明らかにした。これによりブリヂストンの今季限りでの撤退が完全に決まったことにもなる。最近は残留の可能性はゼロに近いと考えられていたが、一時期は条件次第では残留の可能性もあるかもしれない、と報じられたこともあった。しかし、最近はピレリが最有力候補と見られており、実際に彼らがサプライヤーの座につく。
ピレリは2011年シーズンに関しては今シーズンと同じ規約に則り、タイヤを供給する。
4種類のコンパウンド別ドライタイヤ、2種類のウェット用タイヤの計6種類だ。
噂ではドライコンパウンドの種類が3つに減る可能性があると言われていたが、準備期間の短さから規約は変更されず、今年のものが据え置かれることになった。ピレリは今後本格的に2011年シーズン用F1タイヤの設計・製造の準備に取り掛かる。
長きに渡るブリヂストンのF1参戦が途絶えることになり、日本のファンとしては幾ばくか寂しさを覚えるが、ピレリのタイヤは来シーズンの注目の一つになるだろう。まずは信頼性を高め、安全性を確保してほしいところだ。
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