ビタントニオ・リウッツィは将来的にはマクラーレンのシートを得ることが目標だと語る一方で、2011年もフォース・インディアとの契約があることを明かした。彼は昨年終盤からジャンカルロ・フィジケラに代わってフォース・インディアでレースをしているが、少なくともあと1シーズンは継続できるようだ。彼はチームとの契約が少なくとももう一年は残っていると語っている。
リウッツィは「Autosprint」に対して次のように述べている。
「僕はフォース・インディアに満足している。2011年も契約は残っている。ただ、最終的な目標はずっと大好きだったマクラーレンで走ることだ。しかし、フォース・インディアも限られた予算のなかでとても上手くやっていると思う。このチームの将来は明るい。逆に高額予算でずっとやってきたチームは、少ない予算での仕事のやり方を学ばなければならないからね」
最近はリザーブドライバーであるポール・ディ・レスタの昇格の噂があったが、順当に行けばリウッツィは残留になるようだ。また、エイドリアン・スーティルにはルノーらが食指を伸ばしているとの噂だが、残留が濃厚だろう。となるとディ・レスタには厳しい状況になる。
フォース・インディアのシートは中堅チームの中では魅力的な選択肢だろう。
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ケケ・ロズベルグの息子ニコ、ネルソン・ピケの息子ジュニア、中嶋悟の息子一貴、アイルトン・セナの甥ブルーノ、ここ数年で何人もの二世ドライバーがF1に登場しており、下のカテゴリーにはその予備軍も数多くいる。ナイジェル・マンセルの息子もレーシングドライバーで、アラン・プロストの息子も同じ。アメリカではアンドレッティ一族は3代に渡ってレーシングをやっている。次に誰がF1の舞台に上がってくるのか注目だが、ニコラスが一つチャンスを得たようだ。
彼はレーシングを始めたのが遅かったため、F1にステップアップするのは難しいと考えられていたが、ルノーは彼に対してR29に乗る機会を与えた。
先週、ニコラスはフランスのマニクールサーキットでR29を駆った。
彼はR29について次のように述べている。
「とてもいいクルマだね。でも、F1マシンだってステアリングとペダルがあるクルマに過ぎない。でも、このクルマを速く走らせようと思うと難しいと思う。運転するだけなら簡単だけどね。アタックするのは全く違う」
また、父であり4度のワールドチャンピオン、アラン・プロストはニコラスへ試乗機会を与えたルノーに感謝の言葉を述べている。思い返せば、プロストにはルノーF1チームの代表就任の噂が飛び交っていた時期もある。
「とても光栄だよ。息子は遅くなってからレーシングを始めたから、ステップアップできるとは考えていなかったんだ。だが、息子はとても前進している。ルノーがこの機会を与えてくれたのは嬉しいプレゼントだし、彼がこのチャンスを将来のキャリアにつなげてくれることを楽しみにしている」
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今シーズンのF1ワールドチャンピオンシップに「BMWザウバー」の名でエントリーしているザウバーだが、このたび正式に「BMW」の名を外す申請を行ったようだ。23日にスイス、ジュネーブで開催される世界モータースポーツ評議会の前にF1委員会が開催され、その場でザウバーはチーム名変更の申請を行ったという。世界モータースポーツ評議会で認められれば、「BMW」の名は正式に外れる。
今シーズンのザウバーはBMWが撤退したにも関わらず、昨年度の賞金を得るために「BMW」の名を残して参戦した。
しかし、この不自然な状況も改善されるだろう。
承認された後はFIAからリリースがなされるはずだ。ただし、エントリー名の変更は来シーズン以降からの適用となる予定。
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ロータスで苦しいシーズンを送っているヤルノ・トゥルーリだが、彼は今シーズンのチャンピオンシップはロータスにとって学習期間だと語る。来シーズン以降は今シーズンの経験を生かし、また2011年用マシンの開発期間は今年のマシンよりも時間を確保できるため、より競争力の高いパッケージを準備できるはずだと指摘している。加えて、トゥルーリは自身とチームの契約期間が3年間だと明かした。これによりトゥルーリは原則として2012年末までロータスにとどまる。
トゥルーリはこれまでのシーズンについて英BBCラジオに対して次のように述べた。
「僕らは少しずつ競争力を増している。おそらく結果が出てくれば皆もわかると思う。ロータスの存在価値と、我々がどれほど真剣に取り組んでいるかがね。今年のマシンに関してはかなり妥協せざるを得なかったんだ。厳しいシーズンになることは予めわかっていたから僕は3年間の契約を結んだ。今年は学習期間だし、来年はより本格的になるはずだ」
ロータスは参戦承認が遅かったため、マシンの開発に十分な時間を掛けられなかったという不利がある。
しかし、経験あるマイク・ガスコイン氏の手により、まずまずのポテンシャルを示すことには成功した。来シーズン、一気に飛躍できるかどうか注目となるだろう。そして今年の残るシーズンでヴァージン、HRT F1を上回る成績を残すことができるかどうかが勝負だろう。この3チームの戦いは完走数、そして1度入賞できるかどうか、という点にかかっているはずだ。
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ウィリアムズが週末のヨーロッパGPで再びFダクトを投入する予定であることが明らかになった。ウィリアムズはマクラーレンが今シーズンから導入したFダクトを早々にコピー、トレンドに乗ったものの。中国GPやスペインGPで試して以降、実戦投入してこなかった。今回は久しぶりの投入となる。ただし、実際に予選、決勝レースで使用するかどうかはわからない。
まずは金曜日のフリー走行で試し、その結果を見て決めるようだ。
また、ウィリアムズはFダクトだけでなく、FW32のアップデートも投入する予定。
バレンシアで競争力を向上することができるか注目だろう。
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2011年シーズンからのF1参戦を目指してFIAにエントリーの申請を行ったスペインのチーム、エプシロン・ユースカディだが、チーム代表であるホアン・ビジャデルプラット氏はFIAの決定の遅れを懸念している。遅延はマシン開発に必要な期間の不足という問題を引き起こすばかりか、チームの資金集めにも影響を与える。彼はできるだけ早く決定を下してほしいと願う一方で、遅延した場合にプロジェクトをどこまで事前準備しておくか、難しい状況に置かれていると明かした。
ビジャデルプラット氏は「Autosprint」のインタビューで次のように述べている。
「私は楽観視しているつもりだが、FIAが8月末よりも早くに発表を行わないのではないかと心配している。そうなると承認されたチームのマシン開発期間がとても短くなってしまう。それに、来年のチャンピオンシップへの参戦が可能かどうかわからない状態で投資を始めるべきなのかどうか、難しい判断を求められるだろう」
また、チームを支える投資家の当てについて彼はこう述べた。
「我々のチームへの投資に高い関心を抱いている大規模な国際的企業と交渉している。以前からね。2週間以内には今後についてより詳しいことがわかってくるはずだ。チームの力を向上させていくことを考えれば、最初に1億ユーロ(約112億円)は必要になってくる。参戦するだけなら4,000万ユーロで可能だがね。それだと、ただ参戦するだけになる」
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