スペインの「Diario AS」紙が驚きのニュースを報道している。同紙によれば財政難に苦しむカンポスをF1の興行権を担うFOM会長バーニー・エクレストン氏と同チーム会長であるホセ・ラモン・カラバンテ氏が救済に乗り出したという。また、彼らの救済にはドイツの自動車大手フォルクスワーゲンも関与しており、2011年には彼らがチーム経営に参画する可能性がある、ということだ。
事実であればカンポスにとってはまたとない話だろう。
ただし、チーム代表であるエイドリアン・カンポス氏は辞任することになるだろう、ということだ。カンポス氏にとっては無念かもしれないが、少なくともこれまでに進めてきた準備や雇用したスタッフなどは守られることになる。
この話はまず、チームのパートナーであり会長を務めるカラバンテ氏が一旦カンポス氏からチームを買収することから始まる。その後、フォルクスワーゲンがチームの経営に加わる、というストーリーのようだ。エクレストン氏もこの話の実現に向けてサポートに動いているという。また、当然実現すればブルーノ・セナの契約も守られることになる。
カンポス氏の後任として新チーム代表にはコリン・コレス氏が加入するとも報じられている。
コレス氏にはステファンGP加入の噂もあり、どちらが正しいのかはわからない。
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nien)
F1復帰を検討しているラルフ・シューマッハが、1月にオーストリアでスキー中に肩を負傷していた事が明らかになっている。ラルフはスキー中に大きく転倒し右肩を負傷、その後手術を受けたということだ。現在の怪我の状態は不明だが、ドイツ、ケルンの「Express」紙はこれまでにこの件が報じられなかった理由はラルフがストーブリーグへの影響を考えて隠していたからではないか、と指摘している。ラルフにはステファンGP入りの噂がある。
スキーやスノーボードは怪我をする可能性がある為、ドライバーによっては現役の間は避けている選手もいる。マクラーレンに至ってはチームがドライバーに禁止しているほどだ。毎年スキーイベントを開催するフェラーリとは対極だ。
しかし、ともかくスキーでの怪我には細心の注意を払わなければならない。
ラルフは1月18日にオーストリアでスキー中に転倒。怪我の詳細は不明だが、手術が必要になったようだ。
その後、ラルフは怪我を秘密にしていたようだが、先週末にドイツで開催された「Ball des Sports」のパーティでこの件が露呈した。彼は不運にも更なる怪我の危険にさらされる事態に陥っている。運悪く階段から落ちそうになったというのだ。彼はハンドボール選手のクルト・クロスピースに助けられ、更なる負傷を負わずに済んだということだ。クロスピースは「Express」紙に対して次のように述べている。
「僕の後ろの人が倒れそうになったんだ。それはラルフ・シューマッハだった。僕は左手で彼が手術した肩を受け止めた。かなり痛かったと思うよ。でも彼は僕に感謝して、『階段から落ちるよりも腕が痛む方がマシだね』と言っていたよ」
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nien)
10日、スペイン、ヘレス・サーキットで今オフ2度目となる合同テストが始まった。先週のバレンシアに続き、今週、来週と2週に渡ってヘレスでは2度の合同テストが行われる予定になっており、この日はその初日となる。ところが、天候はあいにくの曇り空となり、午前10時以降には雨が降り出す始末。その為、各チームのテスト・プログラムも変更を強いられ、ポジティブな一日にはならなかったようだ。トップタイムを記録したのはメルセデスGPのニコ・ロズベルグだ。
各チームともトラックがオープンしてから何周かドライ・タイヤで走行し、ベストラップを記録。ところが、その後はウェット・コンディションとなり、不満の残る一日となっている。
先週のバレンシア合同テストで連日2番手タイムを記録したザウバーも、この日は予定していたプログラムを変更。小林可夢偉の出した5番手タイムも比較の意味をもつものとはならなかった。可夢偉は基本的なシステムチェックやスタート練習などに時間を費やし、合計で55周を走行。早めにテストを切り上げた。
その他のチームもウィリアムズやフェラーリ、フォース・インディアらを除くと基本的に50周、60周程度の走行で終えている。特にヴァージンに至ってはチームにとっての初の合同テストだが、僅か5周の走行で終えた。ヴァージンは予備パーツ不足から雨の中での走行を控えることを選択した結果だ。
トップチームの中で唯一先週のバレンシアに顔を出さなかったレッドブルの新車にも注目が集まったが、あいにくの雨ではRB6のポテンシャルもはかれなかった。その上、レッドブルはオフ恒例のトラブル・スタートとなり、この日はオイル漏れの為に4時間もロスしている。今シーズンもレッドブルの一番の敵は信頼性トラブルになってしまうかもしれない。
以下、タイムシート。
1位:ニコ・ロズベルグ(メルセデスGP/MGP W01)1:20.927(57周)
2位:セバスチャン・ブエミ(トロ・ロッソ/STR5)1:21.031(84周)
3位:ニコ・ハルケンベルグ(ウィリアムズ/FW32)1:22.234(118周)
4位:フェルナンド・アロンソ(フェラーリ/F10)1:22.895(88周)
5位:小林可夢偉(BMWザウバー/C29)1:23.287(55周)
6位:ジェンソン・バトン(マクラーレン/MP4-25)1:24.947(68周)
7位:ビタントニオ・リウッツィ(フォース・インディア/VJM03)1:24.968(71周)
8位:ビタリー・ペトロフ(ルノー/R30)1:25.440(27周)
9位:マーク・ウェバー(レッドブル/RB6)1:25.502(50周)
10位:ティモ・グロック(ヴァージン/VR-01)1:38.734(5周)
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FIAは10日、異例のリリースを行った。彼らはコンコルド協定に基づき、F1に参戦するチームは予定されているカレンダーの全戦に参加しなければならないと通達した。最近になって3戦の欠場は認められる、との噂が流れていたことに対するFIAからの公式の回答となるが、実際には財政難に苦しむカンポスやUSF1に対する最後通牒とも考えられる。この声明によりカンポス、USF1は1戦でも欠場すると参戦権を剥奪されることになる。
FIAの声明によれば、参戦義務に関しては次のように説明される。
「競技的、規約的に見てチャンピオンシップ参戦を登録したチームはシーズンの全てのイベントに参戦する義務がある。チャンピオンシップの1つのイベントを欠場したとしても、コンコルド協定及びFIA規約への違反となる」
カンポスとUSF1は序盤3戦の欠場を申請しているとの噂が流れているが、今回のFIAの声明によりそれが叶うことはなくなった。万一、開幕戦に間に合わない状況にあるのであれば、彼らが参戦断念を発表するのも近いかもしれない。また、どちらかのチームが参戦を諦めた場合、ステファンGPが代わりに参戦することになるだろう。
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