ブリヂストン、カナダGP決勝レースレポート
2010年06月14日 20:43:43 (記事: nien)
カナダGPの決勝レースは久しぶりにタイヤ戦略に焦点が当たるイベントになった。今シーズンは1ストップ戦略が主だが、今回のレースでは違った。2回ストップが標準となり、また、タイヤ選択順もドライバーによって異なった。そのため目まぐるしく順位が変わる忙しいレースになった。ブリヂストンが持ち込んだスーパーソフト、ミディアムのタイヤはコンパウンドによってパフォーマンス差もあり、その選択はペースに影響を及ぼす。優勝したルイス・ハミルトンはスーパーソフト、ミディアム、ミディアムというパターンを選択した。
この難しいレースをブリヂストンの安川氏、浜島氏のコメントで振り返ってみたい。
以下、安川氏、浜島氏のコメント。リリースより。
■安川ひろし:(株)ブリヂストン モータースポーツ推進室長
「優勝したルイス・ハミルトン選手とボーダフォン・マクラーレン・メルセデスにお祝いを申し上げます。タイヤ戦略がレースをエキサイティングにし、素晴らしいレースを観ることができました。ブリヂストン・カナダ及びブリヂストンUSAは、このレースをプロモーションとマーケティングの最高の舞台として使っていました。彼らはいくつかの素晴らしいPR活動を行い、更には大勢の重要なゲストがサーキットを訪れて下さいました。ここモントリオールでチケットが完売したことは、北米でもF1が人気があることを示しています。F1がこの素晴らしい場所に戻ってくることができたこと、しかも、今日のようなエキサイティングなレースになったことを非常に嬉しく思います」
■浜島裕英 (株)ブリヂストン MS・MCタイヤ開発本部フェロー
「今日のレースは、タイヤ戦略と路面コンディションの変化が重要な要素でした。今日は、今週末で最も気温が高く、タイヤのパフォーマンスも昨日までと比べ向上しました。路面コンディションが良くなってきたのはラバーが乗り始めた10周目ぐらいからで、気温の高さにも助けられました。レース優勝者のハミルトン選手は44周をミディアムコンパウンドで走りました。これは、路面コンディションがいかに向上したかを示しています。しかし、ミディアムコンパウンドもスタート直後では性能の落ちが大きかったため、早い段階からのピットストップが目立ちました。ピットストップ戦略や使用コンパウンドの装着順も様々で、興味深かったです。今日は1ストップ戦略は不可能でしたので、2ストップ、3ストップ、もしくはそれ以上のバラエティーに富んだ戦略が見られました。路面コンディションとタイヤのパフォーマンスが変化したため、ピットウォールからの判断も非常に難しかったと思います」
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