ザウバー、カナダGP予選レポート
2010年06月13日 16:58:45 (記事: nien)
前戦トルコGPで見られた上昇気流は完全に消えてしまった。戦前からバルセロナ、トルコほどのパフォーマンスは期待されていなかったが、小林可夢偉の予選Q1での脱落は残念でならない。2人ともセッティングに苦しみ、グリップ不足が解消されない。決勝レースでも波乱がなければ入賞圏は厳しいだろう。しかし、カナダGPは例年荒れる。今年は雨の可能性もゼロではない。粘り強く戦っていけば、幸運にめぐり合えるかもしれない。難しいポジションからのスタートだが、2人のパフォーマンスに期待したい。
以下、ドライバー、ザウバー氏、キーの予選後のコメント。
■ペドロ・デ・ラ・ロサ
予選:17位
「難しい予選になると思っていた。僕らはここまでダウンフォースレベルが低い状態でマシンを走らせるのは初めてだからね。それに僕らのマシンには合っていない。とにかくいたるところで滑るんだ。タイヤも機能しないし、グリップ不足だけでなくブレーキにも熱が入らない。明日の決勝レースではセーフティカーが入った時にチャンスを生かすことができるように、準備しておく必要がある」
■小林可夢偉
予選:18位
「今回は難しい週末になってしまった。僕らのパフォーマンスはトルコとは全く違う。タイヤを温めることができず、マシンの力を引き出せなかった。それに最後のアタックではトラフィックに引っかかってしまったのも不運だった。事前の予想でも厳しいことになるとは思っていたけど、ここまでとは考えていなかった。でも明日の決勝レースではポジションを上げるチャンスがあると期待している」
■ペーター・ザウバー:チーム代表
「厳しい週末になっている。マシンの力を最大限引き出すことができなかった」
■ジェームズ・キー:テクニカル・ディレクター
「とても残念な予選だった。もう少し前にいけると思っていたが、Q3には全くチャレンジできなかった。Q1での可夢偉は最後のアタックで前のマシンに抑えられてしまった。その結果ポジションを上げることができずに終わってしまった。とにかく2人のドライバーが共にグリップ不足に苦しんでおり、バランスも午前中のフリー走行とは全く異なっていた。明日の決勝レースでは良い戦略によって2台揃って完走させ、そしてできればいいところにいけるように期待している」
(参考情報:、関連情報:特になし)
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