BMWザウバー、テクニカル・ディレクター、ランプ氏「開幕に興奮!」
2010年03月07日 18:57:52 (記事: nien)
BMWザウバーはチーム名に「BMW」が残っているものの、今シーズンから実質的には純粋なプライベーターのザウバーチームに戻った上での戦いになる。新生ザウバーはBMWによるチーム買収以前と同じくフェラーリのエンジンを搭載。マシンは昨年までのF1.09と内部構造的にも変化があった。そしてドライバー・ラインナップも長年チームに在籍したニック・ハイドフェルドを継続せず、マクラーレンでの実績豊富なベテランのペドロ・デ・ラ・ロサと新人の小林可夢偉に一新した。新生ザウバーの新たな船出がいよいよ始まる。
この記念すべきシーズンを迎えるに当たり、テクニカル・ディレクターのウィリー・ランプ氏は次のように述べている。
「テストの間に全ての力を見せたチームはほとんどなかったと思うよ。だからこそ今シーズンの開幕はいつも以上に興奮するものになるね。マシンは給油禁止の規約によって燃料タンクが大きくなったことで完全に変わった。レースのスタート時の重量は100kgも増えるわけだからね。エンジニアは良いバランスを見つけ出すセッティングを調整しなければならない。それにレース戦略も新たな挑戦となる。ピットストップ・タイミングなどはタイヤのパフォーマンスにも影響を受けるだろうね。また、バーレーンはかなり変わった。インフィールド・セクションに8つのコーナーが新設されたので、かなりタイトなセクションが増えたことになる。しかし、ここはトラックの幅が広いこともあり、オーバーテイクはしやすいだろう。その分トップスピードを軽くみることはできない。一方、低速コーナーの為のダウンフォースも必要だ」
彼自身、今シーズンの勢力図を読めておらず、どのような序列になっているのか楽しみにしているようだ。また、改修されたバーレーンでは、ダウンフォースをどのレベルに設定するかが鍵となると読んでいる。彼はダウンフォースに関してはある程度妥協せざるを得ないと見ており、最低限オーバーテイクできる状態には留めておきたいようだ。それでもタイトなセクションではダウンフォースは必要である。バランスをどこに取るか? 注目したい。
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