ステファンGP、脱落の真の理由はエンジニアリング企業AMCOの信用度か?
2010年03月04日 21:09:49 (記事: nien)
FIAは3日、2010年シーズンのエントリーリストを更新し、USF1とステファンGPの脱落を明らかにした。USF1は資金不足、マシン未完成の問題などからエントリーの抹消が予想されていたが、ステファンGPは特例として入札過程を飛ばして参戦権が認められる可能性があると見られていた。特にF1の興行権を担うFOMの会長バーニー・エクレストン氏が支援していたことも有利に働くはずだった。ところが、結果は失敗である。何が原因だったのだろうか?
少なくともFIAは声明の中で時期が問題だったことを明かしている。彼らはこのように開幕戦が迫った遅い時期に代替チームを参戦させることはできなかった、と述べている。
しかし、問題はそれだけではなかったようだ。ドイツ、ケルンの「Express」紙はステファンGPのチーム代表ゾラン・ステファノビッチ氏が所有するセルビアのエンジニアリング企業AMCOの信用度が疑問視されていると報じている。
AMCOは航空宇宙、軍事技術に関わっている企業とされてきたが、ドイツ国防技術資材調達部の広報担当者は次のように述べたという。
「無人飛行機KZOやLUNAのシステム製造者に確認した所、連邦軍の製品はセルビアのAMCOの技術を利用していないようだ」
噂ではAMCOはドイツ連邦軍の無人飛行機などに技術を提供しているとされていた。
また、ラインメタル・ディフェンス・エレクトロニクス社とシュリック社もAMCOのことを知らない、と述べたという。
AMCOの実体は以前から不透明だったが、FIAの会計監査でこの問題が重要視された可能性は高そうだ。
いずれにしても彼らがF1参戦を目指す為には再び入札に臨まなければならない。
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