FOM会長エクレストン氏「バイバイUSF1。ステファンGPはFIA次第」と語る
2010年03月04日 02:34:28 (記事: nien)
シャーロットのファクトリーが事実上閉鎖されたUSF1は依然として共同設立者のケン・アンダーソン氏が2011年からの参戦を目指してFIAと交渉中とされているが、実際に彼の願いが叶う可能性は限りなくゼロに近いと考えられている。その為、エントリーリストの焦点はステファンGPが参戦できるか、という問題に絞り込まれた。
FIAは彼らの財務体制を調べるべく、会計監査担当者を派遣したと言われているが、結果はすぐに出るようだ。
しかし、F1へのエントリーにはFIAだけでなくFOTAの壁もあり、全チームが認めなければ本来であれば参戦することはできない。フェラーリなどはステファンGPがマクラーレンの元エンジニアであり、スパイ事件の中心人物であったマイク・コフラン氏を雇っていることを嫌い、彼らの参戦許可に前向きな姿勢を見せていない。また、何かと文句を言う傾向の強いウィリアムズなどもあまりに急な参戦許可を認めない可能性が高い。
ところが、今回のステファンGPの件は通常のプロセスは省かれる可能性があるようだ。
F1の興行権を担うFOMの会長バーニー・エクレストン氏はFOTAに関しては問題ないと太鼓判を押している。
彼は「Auto Motor und Sport」に対して次のように述べている。
「チームのことは関係ないよ。全てはFIA次第だ。答えはハッキリしていて、イエスかノーか、それしかない。でも私はジャック・ビルヌーブが参戦できるのであれば、素晴らしいことだと思っている」
エクレストン氏は全チームの同意は必要ないと語っている。彼の言葉を鵜呑みにしていいのかどうかはわからないが、彼が以前からステファンGPを支援していたのは隠すことのない事実であり、他チームも知っていることだ。となると、彼のいうように鍵はFIAが握っていることになり、ひいてはステファンGPの財務体制次第ということになるだろう。
チーム代表ゾラン・ステファノビッチ氏がしっかりと資金確保に成功する見通しを証明できれば問題はないだろう。
とは言え、依然として彼らが参戦権を確保できないだろう、という意見も多い。
なお、エクレストン氏はUSF1に対しては次のように述べた。
「バイバイ、USF1」
USF1のプロジェクトも夢のあるものだっただけに、終わってみると残念である。
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