FIA、ステファンGPへ会計監査担当者を派遣。財務体制に問題なければ参戦権付与?
2010年03月04日 02:09:09 (記事: nien)
開幕前一週間に迫ろうかという時期が訪れたというのに未だに確定しないエントリーリストに苛立ちを募らせているステファンGPだが、状況に改善の兆しが見えてきた。FIAはUSF1の代わりにステファンGPをエントリーリストに加えることを前提として会計監査担当者をチームに派遣したようだ。監査ではチームの財務体制が調査され、結果問題なしと判断されれば即座に参戦権が付与されるとの話だ。
本来であれば参戦枠が空いた場合は新たに入札が行われるのが通常だが、今回は緊急事態として入札を省くようだ。
特にステファンGPはFOM会長バーニー・エクレストン氏が支援していることもあり、体制の準備は万全といってもいいほど進んでいる。2台目のマシンもすでに完成しており、開幕戦バーレーンへの出走も間に合う。
ただし、鍵を握るのは会計監査であり、USF1に起きたことが再現しないようにステファンGPの財務状態は綿密に調査されるようだ。財務状態が完全に健全だと証明されない限り、安易に参戦権が付与されることはないだろう。
ステファンGPのバックにはセルビア政府がついているが、具体的にどれほどの支援があるかまではわかっていない。また、チーム代表ゾラン・ステファノビッチ氏が率いるエンジニアリング企業AMCOからの投資レベルも不透明なままだ。その為、実は運営資金が足りていない、という可能性もありえる。最近になってYouTube共同創業者チャド・ハーリー氏がUSF1からステファンGPに乗り換えた、との噂もあるが、信憑性は不明だ。メディアによってはハーリー氏はF1への関わりにうんざりした、との報道もあるからだ。
全ての鍵は彼らのバックアップ体制次第ということになるだろう。
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