ステファンGP、FOM、FIAへプレッシャーを掛ける!参戦権獲得に自信
2010年03月01日 03:20:08 (記事: nien)
連日のようにステファンGPの話題が世界中の関係メディアの紙面上で賑わっているが、2月末日にも新たな情報が流れている。チーム代表のゾラン・ステファノビッチ氏がプレスリリースを発行。FIA、FOMへプレッシャーを掛けると共に、開幕戦バーレーンGPへ参戦することへの自信を示した。
ステファンGPはトヨタからの技術支援を受けていることから、チーム体制の構築は比較的スムーズに行うことに成功している。元トヨタのスタッフを含めて雇用も順調で、マシンもトヨタが2010年に向けて開発してきたTF110をほぼそのまま譲り受けて開発を継続してきた。施設もTMGのケルンのファクトリーを使用しており、実体としては完全な「新規チーム」とは言えないほど立派な体制に育ちつつある。
TF110をベースに開発が続けられてきたマシン、S-01は1台が完成済みで、2台目も今週中に完成予定となっている。もちろんバーレーンへの輸送も十分に間に合うスケジュールだ。
そしてドライバー・ラインナップもほぼ確定している。中嶋一貴とジャック・ビルヌーブがコンビを組むことになり、パストール・マルドナドがテスト&リザーブドライバーに就任する予定だ。ビルヌーブのシート合わせも本日中に実施予定となっている。
チームを支援するバックアップ体制も充実している。
もともと彼らのプロジェクトはセルビアの国策の一つと捉えられていることもあり、政府からの支援を取り付けている。また、チーム代表ステファノビッチ氏が率いるエンジニアリング企業AMCOの支援も当然だろう。とは言え、バックアップの規模に関しては依然として不透明なことは否定できない。今後何年間に渡る運営資金の目処がついているのか、それはわからない。しかし、ここまで述べてきたように彼らの準備は参戦権がないことを除けばおよそ完璧と言わざるを得ないものだ。
それだけにここまでの体制を築き上げてきたステファノビッチ氏は苛立ちを隠していない。
ここ1、2週間に渡る連日のメディアへのコメントもその表れの一つだろう。明らかに焦りの色が見えており、早期決着を望んでいる。早く参戦権を得たい、との気持ちは多くのコメントからもハッキリとわかる。
そのステファノビッチ氏が2月28日に再びプレスリリースを発行した。
彼はその中で次のように述べた。
「ステファンGPがFIA 2010年F1ワールドチャンピオンシップを戦う能力があることを再確認させたいと思っている。もちろんFIAとFOMが同意してくれた場合に限るので、我々は彼らF1ファミリーが正しい決定を下してくれるものと信じている。もうこれ以上この事についてプレスリリースを発行するつもりはない。我々はバーレーンで我々のチームをお披露目できることを楽しみにしている」
なお、ステファンGPは3日にS-01を発表、シェイクダウンを行う予定である。シェイクダウンは中嶋一貴が担当する可能性が高い。
このページの先頭へ戻る▲
|