ステファンGPのドライバー候補にセナ、グロージャン、クリエンの名
2010年02月10日 20:31:48 (記事: nien)
財政難に苦しむカンポスの参戦可否のデッドラインが来週17日に迫っているが、後釜を狙うステファンGPは彼らとは対照的に着々と準備を進めている。ステファンGPは25日からポルトガル、アルガルベ・サーキットで新車S-01のテストを行う予定だが、二人のドライバーを参加させるつもりだ。一人は中嶋一貴が確定と見られており、もう一人はラルフ・シューマッハになるだろう、との推測の声が多い。ところが、ここ来て中嶋のチームメイト候補が複数人上がり始めたようだ。
ラルフに関してはかつてトヨタに在籍していたことも利点と見られている。
ステファンGPがTMGから技術支援を受けていることは周知の事実であり、彼らはケルンのファクトリー内で作業を行っている。当然ながら元トヨタのスタッフも数多く参加しており、トヨタ在籍経験を持つラルフはコミュニケーション面や仕事の進め方の面で優位性を持っている。彼ならチームとの作業にもスムースに入り込むことができるだろう。
しかし、ここに来て脱落の可能性が高まっているカンポス所属のブルーノ・セナ救済の噂も浮上している。
セナは故アイルトン・セナ氏の甥であり、その名だけでも大きな注目を集めるドライバーだ。ステファンGPが彼の起用によってスポンサー獲得を有利に進めたい、と考えても不思議ではない。また、昨年後半戦からネルソン・ピケ・ジュニアに代わってルノーからレースに出走したロマン・グロージャンも候補に浮上している。彼には支援者となるスポンサーがいるとの噂があり、候補に入ってきたようだ。そして、未だ去就の定まらないクリスチャン・クリエンも候補の一人だ。
ステファンGPはセルビアのエンジニアリング企業AMCOを率いる実業家ゾラン・ステファノビッチ氏が設立したチームだが、実体は詳しくわかっていない。しかし、F1の興行権を担うFOM会長バーニー・エクレストン氏は、彼らがセルビア政府からの支援も得ていることを明かしており、体制、財政的な不安はないようだ。実際エクレストン氏はステファンGPの参戦実現に向けて協力していることを公言している。
ステファンGPが本当に参戦できるのかどうか、そしてそれならば誰がレースシートを得ることになるのか、注目が集まっている。
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