ペーター・ザウバー氏、フィジケラ不採用の理由を明かす
2010年01月26日 21:56:00 (記事: nien)
ザウバーのチーム代表、ペーター・ザウバー氏はレースドライバー候補として噂されていたジャンカルロ・フィジケラを最終的に選択しなかった理由の一端を明らかにした。フィジケラはフェラーリのリザーブドライバーの役目も担っているため、ザウバーのレースシートを与えたとしてもフェルナンド・アロンソ、フェリペ・マッサが出場できない事態が発生した場合、フェラーリに戻ってしまう。その場合、ザウバーは急遽リザーブドライバーを代役起用する必要が生じるが、これが問題となったようだ。
ザウバー氏としてもフルシーズン、最後までシートに乗ってくれるドライバーが良かったようだ。
シーズン中のテストが原則禁止されている今のF1ではグランプリ・ウィークでのドライバーからのフィードバックはとても重要になっている。シーズンを通して同じドライバーからのフィードバックを得られなければ、継続的な開発はできない。その為、ザウバー氏としては途中で離れる可能性のあるドライバーはあまり採用したくなかった、ということのようだ。
それでもやはりフェラーリからはフィジケラを起用してほしいという要請があったようだ。
ザウバー氏は「Motorsport Aktuell」に対して次のように述べている。
「我々は(フェラーリの)Bチームではない。しかし、ある程度は従属関係があった。だが、(フェラーリの)レースドライバーの一人に何かあったとき、フィジケラはフェラーリに乗るだろう。これは我々にとってはとても厄介なことなんだ」
また、長年チームと共にあったニック・ハイドフェルドを起用しなかった理由についても明かした。
「彼は我々と七年間も共にいたが、我々は新しいスタートを切りたかったんだ。ニックとはそれができなかった」
最終的にザウバー氏はマシン開発をリードし、新人の小林可夢偉を導く役目を経験豊富なペドロ・デ・ラ・ロサに任せた。デ・ラ・ロサは温厚な人柄で知られ、周囲からの評判もいい。そして、ブランクの影響のないパフォーマンスを発揮できればスピードも申し分ない。可夢偉にとっては最高のチームメイトになるだろう。
(参考情報:、関連情報:特になし)
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