USF1、ホセ・マリア・ロペスとの契約を正式発表!
2010年01月26日 20:39:18 (記事: nien)
ドライバー・ラインナップが一人も明らかになっていなかった唯一のチーム、USF1がようやくレースドライバーを発表した。昨年から噂されていたアルゼンチン人ドライバー、ホセ・マリア・ロペス(27歳)と2010年シーズンの契約を結んだことを発表した。発表にはアルゼンチンのクリスティーナ・フェルナンデス・デ・キルチネル大統領も参加しており、噂通り国を挙げての支援を取り付けることに成功したことが伺えた。
ロペスのフォーミュラカーでの主な経歴は2004年に国際F3000でシリーズ6位、2005年と2006年にGP2に参戦して中位で終えている。それ以前には2003年にフォーミュラ・ルノーV6、2002年にイタリア・フォーミュラ・ルノーなどでタイトルを獲得している。しかし、GP2以降にルノーF1チームでテストドライバーに就任したところまでは良かったが、その後シート獲得の目途が立たず、資金が枯渇したこともあり、一旦は故郷アルゼンチンに活動の場を移している。
彼は2008年、2009年の2シーズンをアルゼンチンのツーリングカー選手権TC2000に参戦し、2年連続でシリーズチャンピオンに輝いている。
ロペスはフォーミュラカーのドライブに長いブランクがあることが懸念されているが、これからのテストでどこまで勘を取り戻し、F1マシンにフィットさせることができるかが鍵となるだろう。
実績はまずまずであり、アルゼンチンの複数の企業、政府からのバックアップもあり、チームに推定800万ドルといわれる資金も投入できる。USF1にとっては正に掘り出し物だろう。
ロペス、チーム代表のケン・アンダーソン氏は次のように述べた。
■ホセ・マリア・ロペス
「今日は僕と家族、そしてアルゼンチン国民にとって本当に素晴らしい日だ。この日のために人生の多くを頑張ってきたのでチャンスを与えてくれたピーター(・ウィンザー)とケン(・アンダーソン)にはとても感謝している。新しいF1チームにはたくさんのチャレンジがあるが、僕らの目標はレース毎に前進し、しっかりとした基礎を築き、最終的にレースに優勝し、チャンピオンシップ争いができるチームにすることだ」
■ケン・アンダーソン:チーム代表
「ゼロからF1チームを作るにはたくさんの問題が発生する。途中まで確実にいっていたとしても、適切なドライバーをシートに座らせることができなければ、全てがぶち壊しだ。我々はホセ・マリア・ロペスを獲得したことで、今シーズンのF1デビュー・シーズンを成功させるための準備ができた」
なお、ロペスのチームメイトにはジェームズ・ロシターが有力と考えられている。
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