ペーター・ザウバー氏は二人目のドライバーはサプライズと語る
2010年01月06日 02:52:48 (記事: nien)
ストーブリーグはすでに終わりに向かっているが、空いているシートの中ではルノーと並び大きな注目を集めているのがザウバーである。ザウバーはBMWザウバー時代にBMWの投資により増強された高価な施設、リソースも揃っており、不安視されている現時点での財務状態を除けばトップチームに匹敵する規模を誇るチームの一つだ。だからこそ小林可夢偉の加入が嬉しいニュースになったわけだが、彼のチームメイトについては依然として明らかにされていない。
ところが、ここに来てチーム代表のペーター・ザウバー氏が少しずつ情報を出し始めている。
まずザウバー氏はスイスの「NZZ am Sonntag」誌に対して二人目のドライバーと契約したことを明かした。しかも、そのドライバーは経験豊富なベテランドライバーだという。これにより若手ドライバーのビタリー・ペトロフの起用の線はなくなった。また、ザウバー氏は有力候補と見られていたニック・ハイドフェルドの起用も否定している。
この時点で契約したドライバーの候補はかなり絞られている。
その上でザウバー氏はこのドライバーの発表はサプライズになるだろう、と語っている。
ザウバー氏は同誌に対して次のように述べている。
「素晴らしいラインナップになると思うよ。小林との組み合わせには確かにリスクもあるがね、私はとても良い感触を得ているんだ。もう一人はフレンドリーさだけでなく、我々に新しいアイデア、知識を持ち込んでくれる経験豊富な人物だよ。もちろんその人物は決まっているが、今は発表できる段階にはない。その人物はサプライズになるだろうね。我々のラインナップはチームにとってとても重要なものだ。だが、我々の方向性は市場に6人のベテランドライバーがいたときからすでに明確に決まっていたんだ」
ザウバー氏は2009年シーズン終了後にはすでにそのドライバーの起用の意思を固めていたようだ。
可夢偉起用にあたっては当初予定していた複数のGP2ドライバーから選択する方向性を急遽変更し、可夢偉一本に絞る柔軟で素早い決断を見せているザウバー氏だ。これまでのザウバーのラインナップを見ても特にハズレ年はない。可夢偉のチームメイトの発表を楽しみに待ちたい。
なお、サプライズとなるドライバーはフェラーリのジャンカルロ・フィジケラだと見られている。ただし、サプライズという点を重視するとフィジケラではその度合いが低いため、今まで噂になったことのない他のドライバーの可能性もあるかもしれない。いずれにしてももうすぐ発表と見られている。
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