トヨタF1撤退濃厚!本日4日にも正式発表の可能性あり
2009年11月04日 06:57:53 (記事: nien)
4日、毎日新聞はトヨタ自動車が今シーズン限りでF1から撤退する方針を固めた、と報じている。同紙によれば本日中に臨時取締役会を開催しこの方針を正式に決定、豊田章男社長が東京都内で記者会見を開き発表する、ということだ。トヨタには一年前にホンダが撤退を発表した頃から同じく撤退の噂がつきまとってきたが、その度に関係者から少なくとも2012年末までは参戦する、とのコメントが発せられてきた。しかし、ここにきてそれが実現する可能性は限りなくゼロに近くなってしまったようだ。つい先日アラブ首長国連邦で開催されたアブダビGPでトヨタ育成ドライバーである小林可夢偉が見事なパフォーマンスを発揮し、来シーズンのフル参戦が期待されていた矢先のこのニュースは本当に残念でならない。
全てはトヨタ自動車の業績悪化が理由となる。二期連続での赤字決算となるトヨタはコスト削減が急務となっており、その範囲にはもちろんモータースポーツ活動も入っている。特に年間数百億円のコストがかかるF1は撤退による削減効果が大きい。世界情勢を見ても世界的に自動車販売台数が大幅に改善するような兆しは見えておらず、トヨタの本格的な業績回復もいつになるのか明確な予測は立たない。やむを得ずF1からの撤退を決めた、ということのようだ。
今後はチームスタッフの雇用確保のため、チーム売却を検討していくことになるようだ。
この流れは昨年撤退したホンダ、今シーズン限りで同じく撤退するBMWと同様である。ホンダは本田技研興業が莫大な資金をバックアップし、またイギリス政府らの支援もありロス・ブラウン氏によるマネジメント・バイアウトでチームを存続させた。本田技研興行は今シーズンのブラウンGPのチーム運営費用の大部分を負担した、とされている。
また、BMWは中東を本拠に構えるコンソーシアム、クァドバックにチームを売却した。
BMWの場合はクァドバックの素性は具体的に見えてこないこともあり、また、補欠参戦枠しか持っていないため、来シーズンの参戦が認められるかどうかはまだわかっていない。しかし、少なくともそれを目標に関係者は動いている。
トヨタも様々な方法を検討し、チーム存続に向けて動いていくことになるだろう。願わくば素晴らしい買い手が現れ、できるだけ今までと同じような体制で来シーズンも参戦できることが望ましい。なお、毎日新聞では、共同参戦などの形で運営費を大幅に圧縮し、F1に関わり続ける可能性もある、と指摘しており、場合によってはホンダとは違って、完全な撤退にはならないかもしれない。
ファンとしては是非ともできるだけの関わりは保ってほしいところだ。
チーム株式の一部を売却し、エンジン供給を継続、共同運営、という形が最高かもしれない。それがダメでもせめてエンジン供給だけでも継続してほしいところだ。
なお、トヨタのサポート有無により小林可夢偉のレーシング・キャリアも終焉となるかもしれない。
可夢偉の実家は寿司屋を営んでおり、彼は家業を継ぐことを真剣に検討していた、と語っているからだ。彼はすでに来シーズン、GP2に参戦するための予算が尽きていることを明かしている。トヨタがチーム運営から手を引き、育成ドライバーのサポートが弱まった場合、可夢偉のキャリアも終わってしまうかもしれない。願わくばトヨタの後任チーム、もしくは他チームでシートを獲得してほしいところだろう。
とにかくこのニュースは残念でならない。単なる噂であってくれれば、と願うものだ。
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